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 姉は修理のために車を預け、久しぶりに昨日、矢上神社を一番下から昇って来たらしい。僕も家にいたが、姉の来訪はなかった。矢上神社は旧道から階段を登って、一階、二階、三階とステージがあって、もっともポピュラーな矢上神社と呼ばれる地点が三階になる。この小さなグランドこそが僕と姉の遊び場だった。そしてまたそこから階段をトントンと登ったところに御御堂があって有名な天井絵などが描かれる。僕はまた、グーグルローカルガイドに戻った姉の天真爛漫に驚きを隠せない。あんなにグーグルを批判してもうガイドなんかしない!!って言いきった人間の割にはカワリミは速い。この経緯には12分な考慮が必要だろう。姉の批判の戦法を分かり易く論じるのなら至極簡単なセオリー含みなのは一目遼然。外資企業へ喝を入れた!!といっても過言ではない。四千枚の写真が無くなってしまった!!っとグーグルを責め立てて、もうローカルガイドなんかしない!!って発言。そしてひとまず宣誓は三週間以上、維持する。相手に考える時間を与える。他のガイドたちの反応も見ながら、誰も自分に賛同しないことを深読みしつつも、依然として孤立を維持。1000円を月にコンビニで消費する顧客と、十万円を月に消費する顧客への対応が一緒ではならない・・・との持論展開で暫く様子見。そして自分の写真がぜんぶ戻ったと見るや、いなや、態度を還元。元に戻す。姉の生き方はアメリカンサクセスの源流含みかもしれない。