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 僕はある符合発見して実は恐ろしくなった。しかし嬉しい驚きの方が大きい。かつて僕がいた銀行の初代頭取は海軍の軍人なのだ。それを僕も九州銀行史が発刊されたとき知る。なぜならまさか・・・という思い。容子はそれをずっと前から知っていたようで昔は日本に四つあった海軍の拠点のひとつが佐世保にあったことに思いを馳せる。今も佐世保は重要な海の拠点になっている。僕は容子の生年月日を見てこの世に生を受けた誕生日以外のもうひとつの、命の始まりを逆算した。母親の子宮に存在を確認された時点。なんと、逆算すると脇田大佐の誕生日であることが判明。やっぱり僕は運命的に容子と知り合って、しかも投稿の費用は全部、僕が出す羽目に陥ったことは、自然の成せる業〔わざ〕であったことが、明らかになる。僕は容子が海軍の話をするたびに辟易としたし、そのたびに不快感をもろに表した。それなのに現実は全くかい離してお見事なのだ。容子との出会いは運命的なもので、なんとクラブのオーナーからの紹介だった。僕は一緒に入店したバンカーの横に座った美女に目を奪われる。なんで僕の横には、こんな、あんぽんたんの、おかちめんこが・・・って。容子は一言で言うと、へちゃむくれ。その美女も今は一級建築士を獲って一国一城の主になっている。そこを思うとあのクラブは顧客のみならず、娘たちも出世コースを邁進。まるで艦むすみたい♪僕が仏壇にじっとしていられない理由にもなる。