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 とうとう里子は自分の著書をメルカリに出品します。送料込みで590円。高いと採るのか?それとも安いなって思わせるのかどっちだろうな?って。そしてここに出品されているものを次々に見て行くと時代を反証しているな!!って強く思えて興味も沸々沸いてくる。みんながそれぞれどんな気持ちで出品をして連絡を待っているのか?っていうわくわくどきどきです。しかし一日経過して里子はもっとも大事なことをすっかり忘れてしまっていた自分に気が付き慌てる。作家としてのサインです。これまで一回もサインを頼まれたことがないけど、本来ならサインを書けないとおかしい。自分で偽者です!!って言っているようなもの?早速独自のサインを編み出そうと色々調べます。どんな形をみんなが獲っているのか?他の作家さんやスポーツ選手のサインを見ながら比較するのですが、自分にはてんで分からない。どれが自分に合っているのか、たとえば今・・・突然頼まれても、かっこいいものは書けない。慣れてないというウィークポイントです。里子は娘達に協力してもらい一目で西嶌姫瑠のサインだわ!!ってすぐに気が付いて貰えるインパクトサインを基本にしながら考案のお手伝いをして貰おうってそう思うのです。長女はなんとメルカリ経験者。酸いも甘いも知り尽しているようで心強いのです。