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 マネージャーに僕は又、怪訝な顔をされる。僕があるスタッフがもうすぐ辞めることを他の人に話してしまったことを残念だわ!!って。口が軽いということだろう。僕はそういう一面が確かにある。情報を聞く、それをいち早く誰かに伝えたいってそこを思う。これはもう、習性のようなもので、物をしたためる人間なら誰しも伝えたいは、根っこにあってしかるべき。でなければ宝の持ち腐れだろう。しかしこんこんと説教される内に、ある観点を引用される。あなたがそれを言って回ったことでもうじき辞めるというそのスタッフは仕事に来ることが億劫にならない?その辺の気配りが少しでもあなたに働けば今回のような軽口はなかったのでは?僕は少し腹が立ってマネージャーに反論する。実際そのスタッフが辞めれば僕達はシフトを補填しないといけなくなるし、覚悟を持っていることが大事だと思って・・・・マネージャーはすぐさま返して来た。そういうことは誰がするの?ええ?....僕は黙った。あなたはお節介なのよ、スタッフの補充なんて店の経営者がやること!!って撥ね退けられた。僕は心の中でチっとは思わない。確かに一スタッフの僕が心配することではない。経営側の領域にまで僕は土足で踏み込んでいたことを初で知る。これから僕に何か情報をくれる時には、誰にも言わないでね?とかこれは他言しても構わないを、前置きして下さいね?って僕が言うとマネージャーはもういいわ!!あなたとはこれ以上話さないってどこかに消えてしまうのだった。