イエローダイヤ・マン《標榜編》〔569〕Cハメルズがレンジャーズからカブスへの移籍を果たしてほっとする。レンジャーズの投手の中でも最も安定した左腕の彼は、いつも微笑を浮かべているような好男子で、しかもノーヒッターでもある。僕はいつも彼のことをこう思っていた。アスリートとは言っても少し毛並みが違うのでは?って。物腰の柔らかさが彼は独特で、余り見たことがないガッツポーズである。ブライアントに似ているかもしれない。そういった意味でもダルの朋友ということでも心強いカブスの夏の陣!!このままいいチームードを続行していく鍵になる投手になると僕は睨む。投手の移籍にはいつも大金が絡むのに、どういう訳か野手の移籍に大型契約金や積年契約はない。トレードがほとんどのその野手の世界で、とうとうムスタカスがブルワーズ行きの切符を手にした。彼の場合未知数の魅力はあって、まだまだ内奥に観客にも見せてはいない未踏の領域が存在するように思えてならない。彼の無骨な逞しさがそれを証明している。ホームランが望めてしかも守備も出来る。仲間との交流も難が無い。この機会を存分に生かして欲しいと僕は思う。この移籍劇を吉と変えうる選手だけが未知数の中の実数を弾きだしていくからだ。カブスの再度の栄光も、ブルワーズのありえない奇跡も、もはや夢の域ではなくなった。