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 僕が気に入って相当に通った別のセブンイレブンの店長がいなくなって、なんでかなあ?ってどこかで会いはしまいか?ってマックスバリュとか、まるたかで同じ苗字を見ると彼の弟かも?って思いを巡らす。人望は目には見えないが、この接客力とか番頭力は見える形で顧客にインパクトを与える代物。僕らの脳裏にずかずか入って来てしかも低姿勢なら出来る人物だろう。稲穂でもそうだろう。出来る人間は口数が少ない。しかし言うべきところを決して外さない。ジョークも獲る。そういう日本男子系その店長が行った先を知りたいがゆえに、僕はバイト面接を受ける。オーナーもどこに行ったか分からないというから本当に姿を消してしまった。いつも思うのは長崎人の一発逆転についてだ。一年でも三年でも県外に行けば長崎の良さと同時に得る落胆も重い。県外の人、例えば京都でも大阪でも東京でも同じことを言って来る。長崎には異国情緒があるとかカステラがあるとかちゃんぽんでしょ?夜景でしょ?それはそれでいい。しかし肝心なところが抜けている。その点、長崎の歴史に於いて父は深かった。その洞察力には舌を巻く。当時は又このハゲ茶瓶が、おかしなことをほざいているって無視をしていた僕だが、なんのなんの今、父の影なる功績を知る。父は自分がさも、長崎の歴史精通者の中で一番なんだ!!と最後までホラを吹き続けたが、ホラではなかった。