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 ここまで来れたことは神のご加護しか、ありえない。両親は母が2012年、父は2015年に他界したというのに、僕は自分の二本の足で立っている。両親の残した土地家屋の恩恵。もちろん将来的には不安だらけだ・・・。いつ情勢が変わって僕の国民健康保険証が無くなるとも限らない。しかし相談すれば必ずではないものの、時間を置いて市は答えをくれる。いい市長が長崎を死守している。本当にこの田上市長の頭の低さには参ってしまう。今思えば当初に別の有力候補がいて、あの人物がならなくて良かったと溜飲を下ろす。ただ問題なのは長崎広島の基本的な思想のバランスの取り方だ。ちゃんと世界の人々に触れないといけないのは、日本から開戦をしたという事実で、そこに全く触れず、原爆被害だけでは、世界にはいっこうに伝わらない。もちろん被害者なのは変わりない。しかし開戦の火ぶたを切った事実を小さい声でしか言わないからいつまでたっても同じ穴のむじな扱い。歴史を直視し、今の情勢を語るのなら、受け容れられる日も必ず来ると思う。今はまだ、どこか各国も懐疑的だ。どこぞに思想の墓穴があって、気が付いてない状態なら、日々精進しないといけない。物をしたためる仕事にある人々がそこを打開出来る。もうそんなに遠い日ではなくなった。何でも時代のせいにする性癖をこの国の人々は打ち破ることが可能だ。それだけの盤石な思想をすでに持って久しい。自分の国に自信を持つのはそれからでいい。