Ss191

 落ちこぼれになって僕は生徒として一介の学生として社会的信用を地に落とした。そしてその信頼回復に努めようとすればする程、あり地獄に陥って行く自分を違う自分が傍観していた。それがエキセントリックにも僕をがんじ絡めた。なぜ、こうまで僕は信用を落としたのか?そこが全部自分の怠慢から来ているのにも関わらず悶もんとした。外気を取り入れ清新な心を取り戻す必要があった。僕の過去を知らない人間がいい!!と随分、地元以外、他の世界とも関わろうとしたが、学歴は一生ついて回るをやがて学ぶ。それなのに僕から湯水のように沸き出て温泉水にも匹敵する感情と思想の滲み出は僕の心に拍車を掛け続けた。義兄はやがて福岡での単身生活終えて新築の家に帰還。それから僕は姉の家に行くのを段々遠慮するようになった。姉がものの見事に変貌したのだ。旦那が帰るとこうも態度が変わるのか?っていう位にびっくりしたのを覚えている。作家ではない専業主婦としての別の顔もきちんとしてないと世間はうんと言わない。それはあるかもしれない。専業主婦の掟がそこにはあったと思う。なんなりと仕事を決めてならうちに遊びに来てもいいわよ?と言われた時にはカチンと来た。それまでの甥っこ達や姪っこ達との交流的感動を全部返上させるほどのクールさだった。元々姉にはこういった高慢さがあった。子供時代から気が付いていただけに暫くはショック状態だった。