yd863

 今毎週見始めた番組に集団左遷があって、福山雅治はサイコーの演技力でバンカーになりきって我々視聴者を興奮の瑠壷にいざなう。なぜ、ここまで金に固執している銀行内部なのだろう。せっかく福山演じるバンカーとその仲間たちが不正の根源を探り当てたというのにその書類を頭取に預けてしまってすべて崩れる。又そこで誰と誰が組んで、後は蚊帳の外という構図が強固に出来上がった。日本も恐らくこの仕組みに酷似している。良くしようとか、これが正しいんだよ?って思って行動に移そうとなっても横やりが入る。この番組を僕は五回見損なっている。見たのはごく最近なのだ。そしていつも何か新しい証拠が見つかると福山演じるバンカーと香川照之演じるバンカーが行く喫茶店があって僕はその様子をしげしげと見つめる。飲食業だ。何かいいことが見つかって精査したり談議したりする空間として、喫茶は重要な場所を提供しているという事実でかつての興奮を僕は思い出す。4日間だけカフェにバイトし腰を痛めてリタイアした。みんながそこで踏ん張っているのならそれは見所のある先陣と言えるだろう。僕はイノベーションをキーワードにする。喫茶、コンビニ、ホテル、インターネットカフェ、不動産、コテージ業、ウィークリーマンション、場所を提供し空間で勝負する人間達の夏の陣に僕は憧れと郷愁を抱き続ける。