ルビー・ウーマンr321 私は誰とも仲良くなんかならないわ♪としていたものの、すんなり月賦で同僚から購入してしまいます。着物と帯のセット。帯はプラチナでその語感が余りにも素敵でソッコーOKを出してしまう。月賦の魅力は毎月小金額で高価なものをゲット出来るという夢のようなカラクリ。しかも今になって考えると金利を計算してなかった自分の浅はかさ。高い買い物をしたようで十回払いであのセットは安かった!!って先輩の心根の深さ優しさにまで及べるようになっている昨今。今も大事に引出しに保管しています。その頃、毎日同じ服を着ている女子に対して高級ホステス達がこれみよがしにせせら笑うっていう階層いじめが勃発していたのです。すぐさま標的に挙がった私を案じて先輩がこれ持っていたら大丈夫、着物も揃えるってなるとお金が掛かるもんねって。毎月給料日にこのロッカーで集金するけどいいわよね?も、もちろんです。皆がびっくりするかもしれません。まだ封筒に入った現金だったなんて。給料振込ではなかったんです。先輩の目の付けどころ、ここがあたしの商売運を動かします。獲れる相手の瞬時を攫む商法。これをもしも逃したらどうなるか?トランプ大統領が秀でる商才を駆使して日本から軍備マネーを調達したことと何ら相違はありません。