ルビー・ウーマンr307 よしんばいい方に取って本当に私のことを芯から思ってアドバイスしているって逆解釈してみましょう。それなら派閥に入ることを勧めるはず。その認識が私には強固にあったのです。ベテランが新人を成長させるという時、必ずあるのは部外者では出来ないということです。その人が本当にこのクラブでいっぱしになって行けるように、同時に収入にも恵まれる為にアドバイスをしようとするなら全然違ってくる経緯だということ。まず私が目上なら自分のお気に入りのブラウスをこれどうかしら?着てみない?って相手に御すそ分けします。そしてきちんとグループに入れて皆と一緒にその娘を育成に掛かろうとします。組織なのですから。派閥というのは組織人がチームになったもので、志向が一致するグループ、利害も一致の団体と見ていいでしょう。その個性の引っ張りによって派閥の引力が変動して行きます。力の無い者をわざとトップに据えて安泰を誇示、計り知れない安易リズムを獲得するバカもいます。何も考えないでいいからです。誰だって楽な生き方を選ぶ。その時、彼女の顔に一寸でも私を思う情けのようなものがあれば私も考えた....。それが全く無かったことで逆に自分の力を思い知るのです。仲間にはしないけど他で大きくなられても困る。うまいとこ辞めてくれれば御の字。悲しいかな人の心が見えるということはかくも辛辣なのです。しかし彼女にまだ、私に言い足りないことがあった....。そこも読めていたのです。