アクアマリン・マンa43 俺は一瞬浮ついた心を修正した。ゾゾの前澤氏のことだが、これはもう壱番嫌いな男の部類だった。自分の富をひけらかしているように見えた。しかしお笑い番組で昨日前澤氏を真似ていた人物の演技を見て一度で嫌な感想がひっくり返る。御笑いの真骨頂だろうか。確かに似ているし、言葉遣いも似ていてよく勉強したなあって感服する。しかしそれだけで前澤評がくるくる変わる俺こそがうわっついた人間であることが逆に証明されてしんどかった。確かに前澤氏には全くないのだ。よんどころのないものを背負っているようなおどろおどろしいもの。今の平成生まれや新世紀生まれよりもカジュアルでそれはそのまま果樹あるに変換してもいいくらい、トッポイイフルーティ絡みなのだ。皆がネタにする男には魅力が満載というところだろう。それに比べて俺には暗さだけがはびこってどう見てもナイスガイじゃない。アッパレ感もない。煙草を吸っても全く絵にならない。最近は女子や主婦の方が煙草を吸っていても絵になっていて俺の立場はどん底だ。時津の左底のセブンイレブンだった。かっけーーとこの俺が感動するような煙草を吹かしている女子をよ~~く見たら、後から店から孫が駆け寄って来た。桑原桑原とはこのような風景を言うと思った。