ピーパー・ウーマンp290 このフリーっていうイントロがいいですよね~僕がフリーランサーだと思うと何か嬉しくて。でしょ?当時めっちゃ流行ったフリーランスは企業家でも言えてるし、芸術家でもそれを言える。フリーランスをなぜ、マレさんは選ばなかったんですか?マレさんこそ、このフリーが視野内だったのでは?私は最近、思う処があってね、仕事をしている人たちを見ていると何て、自分は馬鹿なんだろう?ってふつつか者っていう言葉通りで、二日も行けばアルバイトも嫌になってた自分をとことん蔑んでいたのよ、そしてこれから九百八十五日間もクビを長くして年金が下りる日をひたすら指を数えて待ってようと決心した自分を、愚か者とそう認定したの。じゃあ思いきって何か仕事すればいいじゃないですか?いえ、それも違う。私は家庭人を選んだのもそこがあったの。もう家庭をないがしろにはしない!!って。これは奇麗に掃除しようとかそういう気持ちでいる訳ではないの。この家は私の終わりの住処であるということが確定したのよ。これまでとはどこが違うんですか?大きな分岐点はあの時だった。私がオパール・ママンを構想したとき、これは私の最期の遺作になるだろうって。そんな早過ぎますよ?いいえ、私はこれを最後にしようって自分に栞を入れたの。