ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》★250★家事も上手く出来ない私は、何とか毎日の献立を工夫して彼に喜んで貰えるようにと努力はするのですが、お金の心配が最初からあったことが否めません。でもたこ焼き屋さんを後に開業する大工仲間がすぐ上の公団にいたことで、一服の清涼剤のようなその奥さんの人柄が私に好感の風を与えてくれるのが嬉しくてよく遊びに行きました。彼女自体も働くことで一家を支えていましたから、いつもいつもではないのです。脱大工で、たこ焼き屋さんを車でやりたいな!!っていう気持ちが旺盛でその為には軍資金が必要で奥さんはすでにたこ焼きの作り方などを熱心に研究していて、その試食にあやかってようちゃんは感動します。やっぱりフワトロなんだよね?って自分に畳みかけます。熱い時に崩れそうで崩れはしないっていう弾力がたこ焼きの命であると同時にキャベツの切り方も大事なの!!って。ようちゃんは彼女の苦労がよく見えますがどうも旦那さんにはしっかり見えていないようで、どうして結婚したら男の人は変わっちゃうのかな?って単純に思っていました。どんな熱い二人でも結婚してしまえば只の同居人?そんなことになったら寂しいよねえ~って。私は結構大事にされた方でなんと五島の奈良尾まで彼は私を連れていくのです。