イエローダイヤ・マン《標榜編》〔587〕僕がブログ先頭になった今日が、大谷投手の復帰する日と重なったことが偶然の一致で嬉しさもひとしお。だが大谷投手はすでに戦略を考えていることだろう。今日は幾分硬くなっているように見えたがそれは致し方ない。何しろ88日ぶりのマウンドなのだ。緊張しない方がおかしい。絶好のチャンスは訪れる。満塁で二死だ。このタイミングで普段ならヒットを繰り出すことは軽く可能なシモンズではあったが、彼自身も緊張していたのだろう。何しろ、天下のGコール投手。その脂の乗り切った投球が彼の元本ゆえに、崩しにかかるとしたらあの場面しか無かっただろう。あえて言うまい。大谷投手は華のある投手で我々はいつも彼の稀有なる才能を武器に彼を語ろうとしてしまうが、素顔の彼は野球を好きな普通の青年であるに違いない。周囲の気の遣い方もはんぱないものはあるが、それ以上に相手の捕手が、移籍したマルドナード捕手だったという運命の法則も僕なりに吟味した。アルシア捕手も日々成長し、打席に於いても目を見張らせる。ただマルドナードが当代随一の血気盛んな、優勝に最も近いアストロズに行ったことが、今更ながら偲ばれる。チームを去ったらもう全くの他人ではないものの、マルドナードはアストロズに欠かせない捕手。未練に似た思いが僕の場合ゼロではない。