イエローダイヤ・マン《標榜編》〔584〕僕の心は大リーグからすっかり離脱してしまい、今は他のことで忙しくて大リーグに嵌ったことはなんていうか、一時期テニスに嵌まってユニフォームを全部購入したくらいのことだったんだな?って軽いけれど、重大な決定も自分の中で完了した。確かに一時期大リーグに嵌まっていた。ワクワクしながら試合を最初から最後まで見た。しかしそういった姿勢こそがファンのあるべく姿で僕の場合逸脱も激しくて、もう大リーグに夢中にはなれない自分をある意味受け止めて今日に至ると思う。大好きなダルビッシュが出なかったことも僕の志向を削ってしまったし、大谷投手にぞっこんになった僕の気持ちも過去のものでしかない。そういう一過性のものだとは最初は思いたくはなかったが、今季僕はそれをはっきり言うことで一皮剥けるかもしれず僕の傾向は根底から大きく動いた。平野投手のことも今でも大好きではあるが、あの時みたいに、わくわくすることはない。どんな試合を見ても、大リーグの選手を見ても僕の胸がときめくことなどない!!とそう高を括っていた時だった。ジョン・グレイが負けはしたものの、息を呑むような投球を見せてくれて、暫く言葉にならなかった。ジョン・グレイのライバルはやっぱり大谷投手だったのだ。