ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔248〕昔は店で買った物を家に持ち帰るまでにどこかでちゃっかり食べてたの。それは僕にも覚えがあります。買い食いって楽しいのよね~~どこで開けるかが直前にならないとわからなかった。そういえばバスの運転手さんに物凄い叱責を浴びたんでしょう?ええ、十九歳になる直前くらい。あまりに八朔が美味しくて、それをバスの中で食べてそのまま降りようとしたら運転手さんに目から火が出るくらいに叱られて、持って降りる為に座席に戻った。恥ずかしかったでしょう?ええ、そういう大衆の面前でも昔の人たちはその子のことを思ってか、堂々と指南したけど今もそういった風潮残っているわよね?どうですかね~~若者に注意する瞬間は一旦深呼吸して考える癖がついています。どういうこと?その若者の資質に及ぶ時に疑念も生じるのです。この若者は自分で気が付いた方がよりよいのでは?って。ふーん、そういうものなんだ。それでも高い天才肌の何かを持っていれば尚更注意は周辺が控えるのではないでしょうか?天才に弱い?っていうよりも注意したことを、後生とがめられるのではないか?って咄嗟に思うんです。そんなことないでしょう?マレさんなら注意しますか?ええ、わからないけど、恐らく程度によるわね、大事なことなら言うし、そうまで切羽詰ってないなら天才の意志に任せるわ!!