ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔245〕学校での授業を終えて帰宅してからの時間の使い方を、その頃のようちゃんはすでにバレーボールに充てていて、それを不服として遊ぼうよ!!と言ってくる友達はやはり、愛着が双方にあるのかも?って強く誘われたら付き合うことの大事さも同時に理解していたのです。学校でおしゃべり出来なかったことを放課後の時間で補う。このことがさらなる交友関係に繋がっていくことをお互い了承していたのです。そしてその機会を逃がさず、中学校に入ったらバレー部に入ろうね!?をこっちから強調するのです。少しだけ感傷的になってきていたエイミーも元通りになったかに見えてかなり内部では反発も見えていました。小学校六年生というのは精神的に子供の部分と大人の部分が共存していて、特にお姉さんが三人もいたせいでいつも上から抑えられているような鬩ぎもあったのでしょう。ようちゃんの性格も起因していたのです。人を安心させる包容力です。誰もが嫌がるようなクラスの仕事に邁進したりと先生もそのボランティア能力に一目を置いていたのですが、人の話を聞くのが得意で何か問題のあるような生徒にとってはようちゃんは朗らかであっても、抜かりもあって、近寄り易い存在にあったといえます。その頃から心に隙を作っているような一面もあったのです。