イエローダイヤ・マン《標榜編》〔565〕ようやく大谷に、投球練習のOKが出てベンチに笑顔が戻って来た。今日は負けてしまったけれど、これからのエンジェルスの快進撃に期待が出来る。投手としては八月以降の登板のようで、それもこれも僕の願い通りになったことを喜ぶのだ。ソーシア監督がいる間に、是非とも成し遂げたいことも多々あるだろう。それにも増して今日のくやしそうな大谷の表情を見て僕は安心したのだ。心の中を全く見せない選手たちも存在する。ほぼ表情を出さずに、黙々とプレイする人が果たして本当に??って。技術畑にいる人々がそうだろう。成功は着々と手に入れてなおかつ、寡黙でいられる。そこには仕事上に持ち得た秘密があって、それが誰にも話せない企業秘密というもの。僕達の仕事は常にライバルと対峙している。そのライバルの強さも研究済みである。しかしながら大谷を打者としてしっかり研究し終えたという投手も、投手として研究し終えたという打者も、極力少ないのでは?と僕は仮定する。このお休み期間中が、その秘密の倍増には役に立った。誰も知らない大谷が存在するように、実は誰でもが知っていることをしたためるのなら、単なる吹聴に過ぎない。より多くのニュースソースの中で、僕の情報が役に立てば幸いである。