イエローダイヤ・マン《標榜編》〔573〕十九年というとどれ位の長さだろう。エンジェルスのソーシア監督が今季限りで監督を退任することが決まった。しかしこの監督はまだ五十代。きっと次もどこかに招聘されて監督になる容器だろうし、その方がファンにとっては有難い。ソーシア監督の神童さながらの瞳が僕の脳を闊達にする。その歩んで来た人生を八ミリで観たい気がする。それほど絵になる監督だと僕は思っている。様々な監督たちがいて皆、個性がある。特に今回のマイヤーズの自打球に関してコメントしたパドレスのグリーン監督も個性が人並み外れて強い。マイヤーズのような不世出の選手を手に入れたはいいが、なるほど新人類で、超破格の心センスで引っ張っていく度量を問われている。スター選手には球団の運命も課せられているからだ。自打球とはいっても我々の想像の範疇を超えて痛い場合もあるだろう。当たった場所の骨の構造でそれぞれ痛みの程度も異なる。2016年のオールスターゲームを思い出す。マイヤーズの美しいヒットだ。そこに深く感動した僕自身がいたということが天才の証明になるだろう。大舞台でヒットを繰り出せる....。彼の場合、足もある。そこを踏まえると大谷投手に似ている部分もあると言えるだろう。大谷投手も実はサイクルヒットを狙える素質を十二分に持っている。