ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔243〕私がこの年を境に、時間をどう活用するかで、人生は大きく展開するって自己暗示を掛けながら動き始めたのは言えていて、母が一日中、寝転んでテレビを観ていたことも逆感化を受けて久しかった。母のようには絶対になるまい!!とそう思ってもやはり、母は賢くて、メロドラマを観た後にも堂々と感想を言ってくる。ようちゃん、メロドラマは卒業!!と言いたかったけれど、自分の母親です。あの男の人はカッコイイし、現実にはいないからメロドラマなのよね~って。母は私のスポーツ女子としての発奮が淡い失望で終わることを見越していて、運動会でもビリばっかりなのに、そういう体育苦手の女子が頑張ってみたところで、一時期の妄想で終わるに違いないって。しかしお互いに心底を語り合うには至りません。母はドラマの醍醐味に深く自分を沈めていき、とことん酔うタイプで、お酒も飲まない母にとって、煙草と同様にテレビで、その日の満足を得ていたようで、それを責めるのは、酷かも?ってようちゃんも主婦の生活の根本的な限度を理解するのです。母が成し遂げたかったことは中途半端で終わった訳ではないものの、しかし、自分の子供に過度の期待を抱けなくなったとすれば?その辺はようちゃんの幼児期に起こした事件も関与で、申し訳ない気持ちなってくるのです。