イエローダイヤ・マン《標榜編》〔560〕誰しも健康が基本にあって、なるほど、日常のそつなさを維持している。健康に見放されてしまった時に初めて健康の大事さが身に沁みるのも言えていて、この時ほど、自分が生身の人間であることに気が付く瞬間はない。僕が十五年も前に聞いていたエムディが掃除していたら出て来て、車で感動する。男性歌手だが、女性の声よりも魅力があって、張りがある。僕がこのグループを大好きだったのには訳があるのだ。女子にはこうあって欲しいっていう男の子の絶対希望をこの歌声は満たしてくれて、しかも歌詞が素晴らしかった。素朴でいて、しかも衒いがない。それなのに、言うべき肝心な主張は捉えていて、詞も楽曲も群を抜いているな!!と高校三年が終わるまで聞いていた。そういうMDがいきなり出て来ること自体が奇跡でウィンズのメンバーも幾つになったんだろう。僕はいきなりあのダイヤランドの入口にある1984を思い出す。友達が住んでいたからかなり通った。僕が生まれた前の年に分譲された一大長崎住宅エリアだ。今はそれを超えるようなものが数々出揃ったことだろう。しかしウィンズの楽曲と、このダイヤランドの地図は、僕の中でひとつである。どんなものを失って今日に至ったろう?その答えがこのMDには補完済みだったのだ。