イエローダイヤ・マン《標榜編》〔377〕昨夜のほっともっとは異様だった。許せるのは俺だけで、他の顧客たちは気持ちが怒りにいこうする寸前の、燻りで、横にいる女性...俺に聞こえるように一人言を放つのだ。こんなに待たされる?遅い!!って。それもこれも注文が電話でジャンジャン来ること。それに輪を掛けオーダー取るおばちゃんがやらかしていたのだ。顧客に何かを渡し忘れたらしくて、ひそひそ店長と振り返りながら話している。なんかこう、店長も毎度のことになっていてそれを聞くのが尋常路線。困ったおばちゃんはしかし健気なのだ。自分が謝ります!申し訳ございません!の連発。すぐに電話は掛かってきて顧客に謝っている。申し訳ありません!!と連発しているのだ。その間の係争をじっと追う顧客達...。しかしこのおばちゃんを責められないぞ!?と俺はなる。なぜならオーダーを取る、固定電話で注文も取る、それを厨房に伝える、出来あがった弁当に輪ゴムを掛け箸を付けて袋に入れ渡す、暇になったら即、厨房で弁当作り。過酷過ぎておばちゃんの体が逆に心配になってくる俺だった。