サファイア・マン《かけがいのない男編》〔158〕ようちゃんは思い出していたのです。そのひと幕はUCカードのキャッシングを目一杯した挙句そのことを自分に知らせることがなかったようちゃんの気質や姿勢を厳しく追及された時。お金を貯めずに結婚すると相手に貯蓄あっても苦難に遭うことを初に知るし、専業主婦のようちゃんの仕事を彼は評価するどころか主婦の仕事はまず布団叩き!!と優先順位を押すのです。ようちゃんは布団を干すことが大嫌いで、叩いたから清潔になった!!とする彼の考えが自分本位で嫌だった。ファブリーズなどいい除菌効果あるものが当時売ってれば使用したいくらい、彼の考えが神話であることを見抜いていたし、道路排気ガスに晒すことがどれだけのリスクあるか?でも立場上言えません。彼はようちゃんの心を見透かして、金が足りないなら正直に言ってくれ?まず家計簿を付けて収支がどうなっているか?そこを見せてくれたら生活費を上げてもいいって。ようちゃんも一回は従順になろうかと考えましたが、心には不信の気持ちが広がっていて、まずカレーライスが晩飯じゃないとか、前の日出たおかずはおかずじゃあない!とか・・・奇妙な性癖が彼にあったことが不信の理由に挙がっていたのです。