エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔45〕東京から来るとき実は新幹線を降りて迷いに迷って日暮里と西日暮里でわからなくなってその日学校は休みでも登校する部活女子高校生にお世話になった里子・・・。電車に乗るまで私がついて行きます!!と。その西友に最も近いのが蒲生駅で日本の高校生の礼儀の礼に参ってしまい、この国の将来を確信した里子。それなのに自分はパソコンのホームページすら立ち上げ不可能と来ていて、西友の前のベンチにひとまず座わるのです。ここは顧客が歩く道のりの入り口、出口を店内できっちり分けていたのです。そうすることでのメリットとは?里子は自分に謎を掛けていたもののまださっきの高校生に自分の名刺をあげなかったことを悔やんでいます。一生に一回しか出会えないのに・・・。しかし別のことも浮上するのです。特急とか急行と普通とが電車にはあることです。特急電車でもなく自分なら鈍行各駅停車がいいな!!とまず人生の速さを選びます。この蒲生駅がゆっくりな方でした。前に見えたストアも古びていて郷愁が沸いてきました。人間でも生存五十年を超えたあたりからもしかしたら味や風情が出てくるのでは?と。里子は西友には特別な愛着があったのです。長崎にある西友は里子が就勝を決めて、ガラステーブル&椅子二脚を購入した皮切りの店舗だったのです。短大を出たばかり、二十代初頭の頃でした。