十一連敗がもしもなかったらあいつはドジャーズを一本で応援!!になっただろうか?俺が思うにあいつは可哀想なヤツをいつも放っておくことが出来ないたちで十一連敗がドジャーズにとって別の意味で効を奏したことに俺自身が気が付く。しかも1944年以来の負けというと脇田大佐が亡くなった年。そしてそういう可哀想な人を放っておけない性質のあいつがずっと放置されて来たことを思うと、最後まで鈍いヤツだな・・・と馬鹿なヤツほど可愛いってのを俺も禁じ得なくて、実は俺も情にほだされ易い性質だったのだ。キッカケがあった。あいつは友達のホステスの為に二千円、俺のマンションに借りに来た。俺は偶然居て二千円を相手に手渡す。本当に一緒に連れて来ていたのだ。ここまで面倒見のいいあいつを俺はこの目で見たことが信用に値するし、あいつを見直した。俺と知り合った頃は借金地獄に陥っていたはずなのに、もっと困っている友達を見捨てていない。デルスカイしておこう。幸運のベルがピカっと光る・・・