ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔176〕寒い冬は必ず赤い毛糸のパンツを穿き足して登校することは尋常で、だいたい赤が多かった。たまに黄色や青もありましたが赤い毛糸のパンツはみんなの羨望だったのです。ある日、ケチョンケチョンに馬鹿にされたことがあって、それを機に穿くまい!と思うものの家に帰ると母が人の言葉に迷っちゃダメ!寒い時穿かない方がおかしいのよ!って。しかし暫く穿きたくない気持ちになるのです。自分を寒さから防備することも大事。でもイメージチェンジはもっと必要!!って。トレードマークだった毛糸のパンツを穿かなくなって少し大人になった?しかし相当寒い。やっぱり効果あったんだな!っていうこと身に染みる。そんなに寒いならブルマーを穿けばいい!って誰かがいってみんながそれを穿くことが日常になりました。熱いのはなんとか我慢出来るけど寒いのに長崎っ子は慣れていません。手袋やマフラー、帽子そしてみんなが持ち寄って自分の椅子には座布団を敷いていました。なんとか工夫して冷暖房の全くない状態を凌いでいたのです。当時、キャロルのこころを魅了していたのは毛糸の遊びでみんなが休み時間にやっていました。綾取りといってみんなと心が繋がった。お互い交互に相手の指に掛かった毛糸を違う形に掛けるのです。その技を一杯考え出して全部を1人で見せてくれる友達もいました。