ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔30〕彼女とキャロはその塀をほぼ、常習犯的に乗り越えていた。捕まったときに、躊躇もなく?ってみんなは、思ったでしょ?捕まったときは、10回目くらいかなあ。それで、キャロも先生に対して、服従もありかなってとこの、開き直った部分もあって。だから暴力に対して、屁のカッパ。問題視してはいないんですね。なんでか?それは、赤ちゃんのときから、父への暴力を、見ているから・・・。確かに、二日間は、ほっぺたが、痛いことで、いらついた。でも、心理的には、大丈夫なんです。うちが、そういう危機的な暴力状態だから?って周囲が何も手を打たないわけはなく、一度、精神科を階下に住む者が言い出したことはありました。でも、キャロや、父が、言い出すことってない。それは、男と女が、逆転しただけ?日本の封建的家庭ではよく見られた光景だったからです。