サファイア・マン《面白い男編》〔117〕苦虫を噛むように盲目にも仕事に邁進しエネルギッシュを糧にしている彼の手法はもしかしたらこういった町民感覚の川柳を許さなかったかもしれないし、当時あったのかなあ?そこはわかりません。第一生命のサラリーマン川柳です。あんなに面白い川柳は銀行界にまだ飛び火しておず、そもそもそういった庶民の心のゆとりやさぼりをシゲルちゃんは持っていなかった可能性は高くて棄てていいよ!っていう応募の紙に対する拘りの低さでもわかる。しかしこのときにキャロルは標語と川柳に思いもかけず興味を持ち、途中までしたためどうしてもダメで、頓挫していた短歌よりもむしろこっちに逆将来性を抱いていたのもいえていて、その数ヶ月前、シゲルちゃんが出張にいき小金井という駅で降りて、その町のとある銀行の寮で研修を受けに一週間くらいいったことを思い出しそれを川柳に出来ないのか?って。鞄の奥にそっと赤ん坊の写真を入れていたのです。その小さな写真たてを入れたことに若干計算はありました。早く健康保険に入りたい!っていう切なる要望・・・。しかしそれをいうのもなんだか、相手を傷つけるようでいえなかったものが出張で、言える感じになっていた。小金井という駅名もまじ昨日聴いたくらいでまずキャロル自体が粗雑だったことは猛省です。あんなに遠くまでいったシゲルちゃんの最寄の駅すら知らない。これも大穴ですよね。