サファイア・マン《面白い男編》〔114〕1988年三月に生まれる第二子の病院がこんなにスムースに決るなど予想だにしないことで、一番近い病院が実は最初に九州では帝王切開を始めた個人病院だったことで、それを知ったときには驚愕でした。今もあるかもと思い、次女が生もうというときに訪ねましたがそのときにはインターホンから声が聞こえました。閉院していたのです。その西暦1988年希望の年をキャロルは忘れません。そしてどうしてもトシゴにしたかったために予定日を十日速めてもらうのです。四月一日から四日が本来でした、帝王切開ですからちょうど良かったのです。それくらいで生むのが病院も有り難かった。頭が大きく為り過ぎるのを避けるためにその日が吉日だったのです。トシゴであれば一年追い駆けながら育児も進む。何もかも忘れないうちに次の子育ても完了するとの算段でいたのです。もしかしたら生む前に?社会保険を含めた健康保険が取得出来るかもしれず気分はウキウキでした。厚生年金の社会保障こそが専業主婦にとっての目玉で老後が安泰でしたが、キャロルはまだ、三十一歳。何もそこまでは考えません。きっと子供が生まれる前には手を打ってくれるに違いない!!そう思うことにしよう!!性善説のプリンセスといえばそうですね~