俺が何か言うとすぐにあいつは教えて、教えて!!ってうるさいが俺の言葉というのはそれ程、価値のあるものなのか?びっくりする。俺にはキャロルの気持ちすらわかるし、読心術がわかってきたのも言葉の攻防があって、そこで、有利になりたい!!とひたすら願ったからだ。しかし俺が舌戦でキャロルに勝利したことはまだない。あいつは言うだけ言って居なくなる。それがズルいと俺は思うし、そういう人生だけは送って欲しくなくて俺なりにあいつを調教した。人生を六十歳から開花させる方法だが、身に付いてきていると俺はニンマリする。しかしコレミヨガシな風情が少し頂けない。見るからにホームレスのような出で立ちで、イエチカファミリーマートへ行く姿は情けない!!のヒトコトだ。身奇麗に・・・という美しいにっぽん語にあいつは完全違反している。あいつが俺に最も訊きたいのはこの前陥没した博多駅前の土地に関して・・・。地権者を回って畑を買い集めたのは俺たちバンカーだったのだ。デルスカイしておこう、出過ぎた釘は打たれない。