またキャロルが一日帰るのを遅くしてきた。いつもの俺ならムカっとして文句のひとつも言いたくなるのだがこれが不思議。いたいだけいれば?っていう静観ムード。よほど、レイクタウンが気に入り、今度は俺も招待してくれるらしい。それを考えると、ガタガタ文句言う方がおかしくて俺は手なずけられた犬のようにクウ~~ンとなってしまうのだ。女性は太陽、生き神様なのだ。そういう女性をいじめてきた俺は恐らく地獄行きだった。しかしこうして旅によって救われたのも何かのお導きだろう。俺はもう何も要らない。あいつが月に一週間でも家にいてくれば幸いなのでは?とすら思える。みんなにキャロルを紹介したいのだ!!そしてあいつの音楽を聴いてやって欲しい。落ちこぼれになっても必ずや、再生出来る歌だ。人生をいつからでもやり直せることを、みんながその場で気が付くとすれば、俺はあいつを羽ばたかせてやることに意義を感じる。誰のものでもない、キャロルはこの国のタカラなのだ。デルスカイしておこう。タカラ富〔トミ〕だ。