俺の人生の大逆転はとうとうなかったが、それにしても嬉しいのは敬老会の招待状だ。これは以前なら六十五歳から参加だったそうで、今は七十歳からだ。九月吉日、矢上のとある割烹で営まれる。俺はこういった人と交わる会合が大嫌いだが、この敬老会だけは参加する。今回で三回目だ。うちの固定電話に再三再四電話あって、それも俺は取れないでいた。赤ちゃんがやっと寝たときに、電話があって、俺が相手と話す声がとてもデカイので、家族がこの固定を完全消音にした。つまりあっても機能をみない電話になったのだ。俺は赤ちゃんよりも立場が下か?などと思わない。睡眠がどれだけ大事か俺は知っている。わざわざ、出欠を聴きに訪ねてくれた町の世話役の方に出席を伝えた。デルスカイしておこう。固定は湖底だ。