俺はこの五時間を越えるアメリカの覇者を決める第一試合、エスコバー選手で始まりエスコバー選手で終わる・・・とそう暗示していたがそれが当たってキャロルもびっくり・・・。俺はこの映画にすれば三本分に匹敵する野球を観戦し終えて、嬉しい気分に浸っている。俺はこう思ったのだ。あのニース投手の実力だ。ただただ、メッツのその投手の実力に平伏したし、あのロイヤルズのヤング投手だ。延長で出てきたが、俺が思っていたかつて知ったるヤングとは違い、明らかな成長が見届けられた。背が高いことで俺は前からこの選手をよく覚えていたし、投球も覚えていた。野球には勝ちパターンで出てくる投手陣と負けパターンで出てくる投手陣ははっきり選抜されてあるが俺はひょいと思いつく。こういう延長になったときに腕力を振るう投手である。ヤング投手は何か特別の技を会得していた。これ以前に俺が見たときとは全く違う戦略をしっかりと身につけていたのだ。