計画では父の入院は五日間になり、ひとまず安心です。肺炎からこの高熱が来たか、肺癌からなのかを先生は見極めたいとのこと、大人にも熱冷まし座薬があり、それによって熱は引いて落ち着き、弟に問い掛けます。父をどこかで入院させてこの千綿がダメなら、余生を病院で過ごさせたいと。弟も無碍に反対はしません。俺だってそうしたいさ?って姉貴が言うことについてもよく考えたし、今でも考えているって。もう家には帰したくはないキャロルの気持ちはひしひし来てて、それというのも弟の家の寒さを思うと、たまったものではない。昔の家ですからどんなに暖房を入れても知れてて隙間風。やはり寒さがズシンとくる。ホスピス系病院をふたりで尋ねてお願いしましょうよ!と弟に頼みました。父も足が立たなくなって変ったのです。文句を言うこともないし、穏やかな笑みを絶やしません。あれほど、動かなかった舌が昨日は滑らかで、看護士さんや、栄養士さんに冗談をかましたりと活発です。間髪を入れない程ではありませんが、おとついとの比較でキャロルは高熱の怖さを身に沁みさせました。父は特に冬が勝負なのだ・・・と。癒しのエッセイホスピス編でした。