ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔80〕昨日行ったとき、父の表情がもの悲しく見えたことは気になるけれど、おおまか良好で、しばらくしたら千綿病院で輸血をしてもらうと弟は一月の予定表を見せました。彼の坂本竜馬論がウケるんです。武器についてです。キャロルはそういう弟の意外性ある論破術に興味津々となるんですね。よもや女子だったか?と自分が女の子であったことを思い浮かべニンマリなってしまう。キャロル自体が坂本竜馬のことを全然知らない。しかし弟は日本史と世界史を同時進行、比較しながら教育すればもっと興味を持つし、わかり易いってそう進言するのです。その竜馬の扱った武器がどの時代のどこの国の産物であったのか?深い洞察にキャロルは参った感を否めませんし、確かに世界史を習うときニッポンでの何時代なんだよ?と言ってくれた教師はいないこともなかったですが、抜本的に両者〔日本史世界史〕はもう合体した方がいい時節を迎えているのではないか?と。一日中シゲコが時代劇専門を離さない。やっと久しぶりに、昨日早く自分の部屋に行ってくれて助かりました。このアラン・ドロンさんの冒険者たち、観ていなかっただけにうっとりしました。音楽もシンプルでいい。そしてラストの幕切れなんですね。絶対に続編観たいな!って思ったのはホテル構想が良かったからです。ホテルに行き来する顧客はヘリコプターで運ぶ、海に囲まれていても嵐が来てもここなら大丈夫。すべてのセッティングが揃うのに狙撃者に倒れてしまう・・・。軍艦島を彷彿とさせるその建物にキャロルはしばらく瞑想していたのです。