主婦シゲコには、当然、負い目があった。13歳年下妻キャロルのことを、お母さん!!ってずっと呼んで来た・・・。おい家内!!とも呼べないし、五人の子供お母さんでもあったから、別に支障はないさ!!って高を括ってきたことが甘かったのである。猛省したものの、やはり、主婦シゲコの頭から離れないのは、9歳の時に、亡くなった母親の竹代・・・。きゃしゃで体重も40キロない。唐津ぐんちでどうしても欲しかったお面があって、地べたに寝転んでも、竹代はそれを買ってはくれなかった。寝転んだ自分をさっさと置き去りにして見えなくなった。きっとお金がなかったのだ・・・。後年になって思ったし、それに気が付いたときに、じゅわ~っと涙腺が・・・。あの母、竹代のような女性がこの国から消え失せてしまったのではないのか?当然ながら、恐ろしい時代が来ていて、自分を主婦シゲコとしてこき使う奥様たちがしのぎを削っていて・・・。でもこの奥様という言い方自体に妻キャロルは切れまくり~~~ではパラノイアいきますか~ね?おかしくない?私のことを奥様、奥様って、連呼するヤツっての最重要問題人物としてメモしてるんだけど、奥に居させるために、幽閉する為に、奥様って言ってる可能性否めないだよ。ふ~~~ん。容子の眼識って凄いし~。ちょっと待たんかいい!!私のことを家内家内っていつも言ってるアンタも要注意人物なんだけど、是正出来るよね??は、はあい!!〔容子に逆らったら大変なことに・・・資産家だからね〕