やっと、滋ちゃんが、キャロルとの合体を諦めてくれたようでありがたい!そういう煩悩に左右される人生っての動物域。人間なんだから、もっと、生き甲斐や、自分の役割についてを考えないとね・・・。キャロルは滋ちゃんと結婚して最初の四年間で、家庭学の博士課程を先に修了しちゃったみたいなんだ。家庭生活に於ける、実地研修みたいなそれ。男にとって結婚っていうのは、一体なんなんだ?っていう処のね。男には子供が欲しいという憧れが、ジョシ以上にネッコにあってね、その数字に実際の憧れ数値に驚いた。だから、びっくり仰天したってのもある。つまり、家庭生活よりも先にあったのは、自分の子供を設けることで、結婚ではなかったという驚愕なんだ。父から随分後になって聞くんだけど、長らく、それこそ銀行を定年するまで、キャロルとは別居でもいい、時々会えればいいっていう気持ち、その偽らざるホンネを後で、父に聴いたときには、二度びっくりさ。つまり、こういう男の気持ちってのは、男同士には伝わるけど女には全然伝わらない。滋ちゃんが、妻帯者ならわかるけど独身だったからなおさら。これだけの差別の風土っていうのが男の世界に常套なのはニッポンだけにとどまらない。しかしね、それを、わんわん叫ぶよりもキャロルは別の方法を採ったんだ。相手がそういう段階にいるなら、こっちも書くことを優先させようって。女性のサクセスの土壌ってのは、ののしりの現場ではなく、相手の着地点を見据えるっていう観点にきっとあるんだよ。