ルビー・ウーマン《黎明編》〔56〕サンマの缶詰の賞味期限、二ヶ月過ぎた商品を食い、容子は病に伏しているようであるぞ!本当ですか?お前のグランドチャイルドだ!しっかり見ておかねばならぬであろう・・・。申し訳ございません・・・。昨日は母と娘が宗教を論じておったが、実に醍醐味があったな?あああ、私も感銘を受けました。人はいつ、宗教に興味を持つのか?はたまた入信をするのか?そして拠り所とするのか?容子はあの場面をやけに気に入っておるのだが、お前どう思う?ああ、竜〔たつ〕の口の法難ですね?兵士たちを恐れさせ、大聖人を救うことになった、大きなまりのような光りもの、突然江ノ島の方から、北西の方向へ走ったという・・・。ああそれだ、詳しいな、容子の場合、ひどく、非科学的に見えて、実際は科学の存命勇士であったりもする。今朝のエッセイ、昆虫や植物のロココ論〔こころはあるが実態がまだ解明されてない〕といい、目まぐるしく言っていることが飛ぶのだ。その割には、当たっていたりもする。こと植物に関して昆虫に関して・・・。昆虫からやけに好かれる主人公、あのサスペリアの構想もただ単に、ああそうですか?と捨ててはおけない論旨があると思うが大佐は?人間は死んで全員が全員、人間として、生まれ変わるのではないというのを踏まえれば、ありうる話です。植物、特に、大群であれば、昆虫であっても大群であれば・・・。僕は、そういった方面の識者ではありませんが、容子は黄蝶を吉兆としてこれまで、幸運にあやかってきている・・・。そこだよ!大佐!!