サファイア・マン《かけがえのない男編》〔1〕キャロが中学校時代に憧れた男の子はキップはいいけれど、決して、軽はずみではなく、ナマケモノではなく、みんなとの調和精神もあり、真面目闊達な男の子。憧れ以上のものを感じて、その男の子が東望の浜の近くに住んでいたこともあり、ちょくちょく海方面へ。なかなか、それは女子の友人にも打ち明けることなんか出来ず、その方面、海の近くで、遊ぶことを自分から示唆。それはそうですよね?お互い、すれ違って、おおお!ってなって、男の子たちと合流ってことになれば、御の字。学校では見ることのかなわない仕草や発言にうるっとなったりワオってなったり。でも意外にも男の子は男の子で遊ぶんですね?ただ、一抹の期待が夜にありました。キャロはピアノを中総体の後に、復活して、平野先生のもとに習いに行っていたのですが、夜、彼らが、矢上小学校のグラウンドの近くの塾個人宅に通っていて、彼ら男女のはしゃぐ声が、夜のしじまに浮かぶし、聞こえるんですよ~待て~~~とか、走るな~~~とか。いやあ、キャロもその塾に入りたかった。でも父が、教科書ガイドで勉強すれば高校入試は大丈夫って、はなから却下。キャロは銀波という楽曲を弾きながら、このピアノの音色・・・彼がもしも耳に入れてくれたらなあって、その時分を狙い、弾き始めていたんですね・・・。こう論じることは出来ませんか?恋には、設定や作意があるということ。もしも無作為や、無作意で、恋が生まれたとするなら、それこそ奇跡だと・・・。