ルビー・ウーマン《黎明編》〔55〕世の中から、はじき出されれば出されるほど、逆に力を付ける、それがあの娘の神、特注の部分だ。脇田大佐は頷きます。本当なら、除外されれば、卑屈になるのが人間の本性なのだが、その憔悴が起こる前に、あの娘には、疑問符が生じる。疑問を解決することが可能なことが他の者、凡人達との識別にはなる。それを好まぬ悪しき輩たちが、実際この国にうようよしておるのが現実だ。それをはなから相手にせず、自分のやり方で、開花に導くことが出来るように、詩歌や俳句を神みずからが与えたのだ。その才はこの国を世界に上場させる意義や役目も背負い立派に果たすだろうし、むしろ、ポエムの名前で、世界各国への浸透を果たすだろう・・・。ひとつ訊きたいことが?なんだ、脇田大佐?実は、曹長っていう人物です。この原作者だけが、かいもく見当がつかないのが、気掛かりなんです。それはあの娘も知らない。本当なんですか?謎の人物でいいじゃないか?いつかわかるかもしれないし、永遠にわからないかも。そういう未知や不測も人生の乱読には欠かせない。入ってくる知識の一部と捉えて自分の中の引き出しのどこかにしまう。それでも、どうしても気になるのなら、ニッポンの名句ということだ・・・。