脇田大佐は震撼する。この曾孫、来年三十歳になろうかという娘、アラサーの曾孫がいきなりこう言うのだ。人生ナビがあればいいのにね?って。母親キャロルも驚愕する。そういうのがあればいいな!ってベイビーマサトにも付けたい!って真剣な顔で言ってくる。迷路に入り込む心配もないし、どっちに行けば得なのか?安全なのか?そのナビがいつも正確に教えてくれるって。それを聴くなり母親キャロルいくばくかの残念を感じるものの、これまで放浪の多かった娘がゆえに、逆に安心な気持ちに包まれほっとしたというもので、脇田大佐はえもいわれぬ境地になる。恋愛や放浪や怠惰は文学の力量を示す基準みたいに思われてきたが、その文人の人生を無駄に疲れさすだけのシロモノなのではないのか?この娘が安全志向になったことを脇田大佐も心のどこかで喜ぶのだ。法外とはこのことなのか・・・ほなあ大佐、喜一郎定食お願いします。ナビ付きの ハコモノ欲しがる 曾孫かな☆人生という名の箱もの☆