ルビー・ウーマン《黎明編》〔43〕生まれて四年間みっちり?となると、正確には五年でしょう・・・。一歳未満から一歳まで、ここも入ります。在野の神に質問しなくても俊英の脇田大佐には想像がつきました。戦争が終結するその日から、五年過去に遡ると、この娘におよそ五年の負荷が付くことは容易にわかります。簡単に生まれ変わることを、許さない神の決心は相当のものだし、娘に掛かってくる難儀も心配されました。もちろん、示唆はあります。この示唆で、四歳満了までをと言うことでしょうが、殺人という言葉に引っ掛かります。よほどの怒りがこの娘を襲い、その手で誰かをあやめる寸前までいく??大佐の頭は混乱を極めます。在野の神は、そこで配慮し声を掛けます。まだ、四年間もあるのだ、今からそういうことで、どうするのだ?お前が心配するのもわかるが、先は教えられないことになっている・・・。そこが黄泉の国と、現世との境界線とも言えるのだ・・・。大佐はしかしながらと?考えるのです。四歳での難儀が設定されている・・・という不可思議についてです。お前が思うように、誰もが同じく思うであろう。神の息が掛かるということは、負荷に関しても、相応のことが言える。そんじょそこらの子供たちとは、格段の差異があるのだ。