お好み焼きの伝授明日になるんだ・・・。決定的な、ルーをどうも母が、言い忘れてたみたいで。キャロには、何か、わかっている。まるで、鶴の恩返しみたいに、母は、作っているところを、見せなかった。それに、洗い物なんかの、手伝いをキャロにさせなかったんだ。女としての武器となる、こういった、母から娘への、格式の伝授、作法の伝授がなかったのは、欠落ではあるけれど、お陰で、うっしっしな部分も健在になったんだ。それは・・・トムソーヤの冒険も負けるほどの、自然の中で、雄雄しい小学生時代を過ごしたこと・・・。今、ゲームにのめり込んで、それのみで、満足せざるをえない子供たちでも打開策はあるんだ。キャンプだよ・・・。キャロは自分の家の庭で、子供たちをキャンプさせたんだ。すぐ家に戻りたがるし、いつでも帰れる。そこに、少々、甘さはあるけど、自然ってものが、どんなに辛らつかを、肌でわからせることが出来たんだ。