ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔14〕さあて、中学一年生の彼女とはいっても、北斗の拳のケンシロウよりも強い精神力を彼女は持っていたんだと・・・。その計画の全貌が明らかになったとき、一瞬、ま、まさか??と耳を疑ったキャロなんです。電車を何個か経由した場所に万博会場はあったんですが、早朝から鳴る、かんかんかんかん鳴る、宗教法人、個人宅からの木琴を改造したようなかなりうるさい音に、悩まされ、早起きのキャロでした。もちろん、魔の変化球サーブを特訓していたから、夜の練習には慣れていたのですが、特訓よりきついのが、騒音、つまり音害ですよね。なんの宗教なんだろ?間違っても、この邸宅ではない。二、三軒先の家からの音。東成区という住所だったように記憶するんだ~。彼女、電車に乗り込むなり、着いたら、適当な時刻に合図するから、ついてくるんだよ!って。な、なんで、ひとつ年下から指図を受けるのか?疑問に思いましたが、面白そうではあったんです。三回のうちに、二回はキャロが各会場でおごっていましたから、これは埋め合わせ?フランス館のディナーに違いないって、うっしっしな気分でいたんですよ~長崎市の中心部の中学校で一位の彼女と、ど田舎の中学校で、300人中、28番。この差異は実際大きかったですよね~万博会場の一角で、お土産に見入る伯母を尻目に、走れ!!今だ!!って。足の速い彼女についていくのは、必死でした。