ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔5〕出版に関してはみんなが、興味ある分野だと思うんです。一冊の本の運命を、明暗のカギを握るのはやはり、インパクト・・・。これは、畑田洋行先生の影響を強く受けましたね~彼は間違いのない人物とお墨付きを感じましたね。キャロは、最初、支払うべき、講座料金も持たずに、埼玉県への夜行バスに乗り込んで、先生が指定した川越に向かいます。本を出すことより、相手の人格を優先順位として上げたのは当然ですよね。清楚で、クール。そして無駄がない。もちろん、媚びもありません。キャロは自分が持って来た草案を彼に読んでもらいます。それは巻末に楽譜を入れるという手法でした。夜の世界で名を上げたホステス達の、それぞれの十八番〔オハコ〕を紹介しながら、いつかは、このメンバー達と、同窓会をしたい!!と話しました。先生はすぐに、単刀直入に言いますけど・・・と返してきたのです。そのクラブで、あなたは、ナンバーワンになったのですか?と。正直者のキャロは、四年間の間で、一回だけ二位になったことがある・・・とそう答えたら先生は違う質問をしてもいいですか?と迅速なのです。しかも、微塵もげんなりした表情を出さないんです。あなたの楽譜の案はいいとしましょう。大切なのは今女性が何を、求めているのか、その視線と対峙出来るスタンスとは、何だと思いますか?