ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔146〕今床で、両足を開脚して、上半身を床にベターっと付く人々って凄いなあって思いますがキャロは小学校低学年の頃はみんなの柔軟力スターでした。中々コレ出来ないんですよね。自分は徒競走では最も遅いけど、体の柔軟性ではピカイチと呼ばれたいが為に自分で体を鍛えていったんですが、その効果はメキメキ現われ、教室のみんながどうすればそんなに地べたに着くの?って寄ってきます。男の子達はそれが出来ない代わりに、逆立ちをして見せますがキャロはまだ出来ません。バクテンは危ないから禁止でしたが出来る男の子は先生が見ていない場所でし合っていました。体育館でキャロが最も畏れたのは跳び箱で、これが恐る恐る運ばれて来る時が恐怖で三段を飛ぶのでさえお尻や片足は引っ掛かるキャロは先生のこころを乱してしまい、もう一回!もう一回!と飛ぶときに介助で先生が立っての指導で、たとえ、嫌でもこれが義務教育なんだと、先生は自分をハガネにする積もりなんだな・・・と諦めるのです。そういうことから逃げることが出来ない当時の教育を懐かしみます。なぜなら不得意だからスルーなら今のキャロルは恐らくなかったでしょう。得意科目だけでいい・・・なら今のキャロルはいなかったと思うのです。