ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔37〕キャロは産まれたときの自分を覚えています。お腹にいるときも、どうなることやら!!ってとても恥ずかしかった。相当の痛みもわかりますが、母が、絶叫して先生を困らせていたのです。なんとかして、お腹を切って、この子を出して!!出してよ~泣きじゃくり、手術を先生に頼んでいたとき、キャロはずっと、母と子は、二人三脚のようなものだ・・・とそう観念していました。この現世というものに、現れるという動作そのものが、職業訓練実習のようなもので、連携を余儀なくされるのだ・・・と。子宮内で、そういった、予科練のようなものがありましたからね、そして、あなたのお母さんは、特に注意が必要。なぜなら、こころに、大きな傷を持っている。時々はあなたに、降りかかるほどに、厳しいかもしれないって。キャロは親切だなあって、そう思って聞いていた次第です。