ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔6〕キャロはいきなりで、面食らった感が否めません。先生はそういうキャロのしごろもどろに、配慮なさってか、優しく穏やかにこうおっしゃったのです。たとえそれがどんなに凄い物語りでも、役のある物語でもあなたの20代・・・厳密に言えば30年前の話ですよね、時間的新鮮感は、スタンスとして必須とは言えませんか?それは確かに・・・。絶句するキャロは、コーヒーをお替りしたかったのですが、それも出来ないで居たのです。こういう律儀タイプの先生だから、奢られないし、奢らない。割り勘でしょう・・・。持ち金は帰りのバス代として、減らせません。キャロはまた、質問を受けていました。ユーザーとして、どういう世代を、あるいは職域を狙っているのですか?キャロもこのままでは、自分の投稿人生が、思い遣られるとそう判断、スンナリと回答したのです。私は、じ、実は男性読者に重きを置いているんです。それはなぜですか??そ、それは、それはですねと、答えに詰まったキャロに先生は微笑でかわしたのです。聡明なあなたには、あなたの本を欲する世代が、わかっているはずですよ・・・。1500円のクルスで、鯛を釣ろうなどと思って来た海老依存の自分。次は、必ずコウモリ〔福砂屋〕で行くぞ!といい聞かせていました。