ルビー・ウーマンも、四つの展開をそれぞれ作っているんだけど、どの編が最も成功に結び付いているのか?今はわからなくしてある。そしてキワメツケはやはり、黎明編かなあ。これは、キャロの母の実母キミが、ひとり娘であったため。母の姉は男の子二人、妹は子供が出来なかった。それで野村家女系の最後になるわけだ。キャロの長女と次女がね。二人とも男の子を生み、もう子供は要らないって言っているからなんだ。経済的な理由で、将来設計の方が優先なんだ。そうすると、これは、キミの女系一族の物語でもあるわけ。キミを幸せにしてあげたい気持ちは脇田大佐にはあったんだ。もちろん、自信もあった。帝國海軍が隆盛の時期も味わっていたからだよね。キミもそれを信じて疑わなかった。それでも時代は横転したんだよ。黎明にはあの諫早の黎明酒造ももちろん、ロマン的に含まれているんだ。ここの清酒を飲んで、未来を夢見た長崎県人は数知れない。そして、沖縄に飛び火、名を馳せる黎明にもカンパ~~~イ♪酒を断ったキャロだけど、これからも、こころに残る酒を詠んでいきたいなって思っている。人々を夢心地にするその魔力を書かずして、文人などとは、よもや呼ばれまい・・・。